昨今はコロナ禍ということもあり、アフターコロナ、ウィズコロナなどのサブタイトルがついたビジネス書が多く出版されていたように思う
そんな中、伊勢丹、鈴屋の新規事業で海外進出を成功させ、台湾財閥企業の経営者となり、寺田倉庫のCEOに就任し、大改革にて老舗企業を先鋭的な会社へと変貌させた手腕の持ち主中野氏の初の著書に書かれていたこと
中野氏は以前から経営に関する手腕や人柄で経済界の中では、有名であったものの表に一切でないことから本当はいないんじゃないか、と言われてきた人物
いつ、何を始めても成功する確率は100分の1くらい
だから「あれ?」と思ったら立ち止まる
やめ時は「頑張りすぎている時」
不自然な力みや自分らしくないと感じた時は撤退時
やめる時の最大の敵は「ここまでやったんだから」と書いています
心理的にも同じことがあります
「損をしたくない」「ここまで投資をしたのだから」という執着です
損失回避バイアスというもの
ギャンブルなどがわかりやすいと思います
つぎ込んでいくと、何とか元をとろうと後にひけなくなる
お金や時間をこんなにかけたのだからーと
じゃあ、どうしたらいいのかを中野氏はこう書いています
「ここまでやったのに」という足かせを引きづっている経営者をたくさんみてきた
しかし、それを引きづって未来はあるのか?
高い目標を持って、それに突き進めというのは富国強兵の時代の話
成熟したこの国では、今、目の前にある幸せに目をむけなければならない、と
「ぜんぶす、てれば」中野善壽著(ディスカバー・トゥエンティワン社)
#アフターコロナ #ビジネス書 #経営者